15日目:デジブックは、コミュニケーションができる写真集だ!
約半月にわたり、デジブックの楽しみ方や作り方のコツを考察してきたこのブログも、今日で一応の最終回。ここであらためて、デジブックとは何なのかを振り返ってみよう!
蔵衛門は、写真を整理するためのソフトであり、そのためにアルバムを作っていたよね。でも、デジブックはちょっと違った。テーマなどには「アルバムベーシック」などのように、便宜上アルバムと書かれているけれど、その意味合いは写真集に近い。写真を整理するためではなく、「見せる」ために作るからだ。
いいデジブック作品を作るためには、写真の整理やレタッチも必要。そのためにフォトライブラリがある。この「整理」と「アルバム作り」の関係が、蔵衛門とちょうど逆の関係にあるのが面白い。
デジブックを公開することにより、作った人と見る人のコミュニケーションが生じる。写真に文章を入れたり、写真の順番を工夫したり、レイアウトに変化を付けたりするのは、デジブックの完成度を高める、すなわち「コミュニケーションをよりスムーズにする」ための演出だ。
そして、コミュニケーションのための新しい機能として、「お届けシェルフ」が追加された。お届けシェルフのデジブック作品に「感想を送る」機能は、デジブックにおけるコミュニケーションのもっともわかりやすい形だろう。
今後もこのような、丹精込めて仕上げたデジブック作品の感想をやりとりできるような機能や環境の充実を望みたいところだ。
だってホラ、例の変則的なレイアウトの件だって、東氏の作品に多くの感想が送られたから、ここで紹介することになったんだし。
なにより、一生懸命写真を撮って、整理して、デジブックを作る人にとって、その感想をもらえるのは一番の喜びだと思うのだ。
冒頭にも書いたとおり、ブログは今回で一応終わるけれど、デジブックはまだまだ続いていく。というか、本格的なサービスはこれからだってば!
最後に、私の厚かましい質問や要望に嫌な顔ひとつせず応えてくださった東氏をはじめトリワークスの皆様、そして毎回長いエントリーに最後までお付き合いくださった読者の方々に、厚く御礼を申し上げたい。
みなさまの続編を望むコメントにより、またお会いできる日を夢見ております! それでは、良いお年を~!
南の島に向かう機上より 青木 淳一