2007/12/14 金曜日

7日目:文章がデジブックに花を添える!

Filed under: デジブック — 青木プロ @ 18:55:04

今日の一枚

 今日は都内で取材。天気が良いのはいいのですが、取材の場所は残念ながら室内なのです。これほどの好天なら、いっそ屋外でロケしたかったなぁ。嗚呼、青空が恨めしい。

 …と、こんなふうに短文を添えるだけで、写真がみるみる臨場感を帯びてくる。これはデジブックにもいえること。簡単なキャプション(説明文)があるかないかで、閲覧者の感情移入の度合いは大きく変わってくる。

 特に、旅行で撮影した写真でデジブックを作った場合などは効果絶大! たとえば、こんなページがあるとする。

デジブックの見開き

 これだけじゃ、全然意味わかんないでしょ(笑)。ところが、下のような文章を入れると、どうだろう?

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 クタ(バリ島)で髪を切ってくれたおばちゃんと、助手の女の子。
 終始にこやかで、仕事も丁寧。カット前とカット後の2回のシャンプーと頭皮マッサージがウレシイ。モミアゲの長さが右と左でちょいと違ったりもしたが、ご愛嬌だ。
 料金は日本円にしておよそ1,000円。おそらく日本人向けの料金設定で、地元相場の約10倍(!)だとか。
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 旅行写真、特に記念写真的なものであればなおさら、そこに実際に行った人以外には興味の持てない写真になりがち。それを「見てもらう」には、客観的な視点から説明を加えることが大切だ。

 ただし、仮に下ページで

デジブックの見開き

 「とても大きい石造りの建物」とか「きれいな青空です」といった“写真をみればわかる解説”は、正直あまり面白くない(それでも、ないよりはずっとマシだけど)。写真に写っていない物語の背景や、撮影者の心象こそが重要なのだ。

 たとえば、上の例なら「太平洋戦争で高射砲台が設置されたり、またその後は米軍施設として使用されたりと、座喜味城は沖縄の悲劇とともにありました。」とか、「昨日の雨が嘘のよう。まさに南国の青空!」などと書いた方が、撮影者の興味や感情が見えてきてイメージが広がる。写真に添える文章は、閲覧者を自分の世界へとエスコートする優しさといってもいい。

 一方、ページの中に文章を書かない部分を意図的に作り、「間」や「余韻」を作り出すのもテクニックだ。この塩梅を使いこなせるようになれば、あなたのデジブック作品の完成度と評価はより高まるはず。

 そういえば、今朝の蔵衛門通信に新機能のお知らせがあった。デジブックブラウザを起動してみると、確かに「お届けシェルフ」なるタブが増えている。そして、中には東氏からのサンプルが…。おッ、なかなか気の利いた文章が入ってるじゃん!

お届けシェルフ

 なるほど、プライベートでデジブックが共有できるようになったのか。これはニーズがありそうだ。週末はこのブログも休みだし(笑)、私も子どもたちの写真でも撮って、田舎の両親に送ってみるとしようか。

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